sn23 everyday

diary 犬の日常

岬の兄妹 片山慎三 監督

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ざっくり。

足の悪い兄と自閉症の妹が社会から零れそうになりながらも、なんとか暮らしていたが造船所の仕事は足のせいでリストラされ食べるものもなく、電気も止められ、背に腹はかえられず妹に客を取らせて何とか凌いでいた。

あらすじのみ、読んだ時は鬼畜の兄なのかと思ったが、そんなことは無くて
どちらかと言えば気の弱い、妹思いの兄だと思う。

見るからに知的障害もあるだろう妹を買う客もまた、社会的弱者だったり
なんとか社会から滑り落ちないよう踏ん張っている人たちだ。

映画のレビューでも考えさせられる、考えなければならない問題を多々含み
目を逸らしてはいけない現実であるとして高評価だ。
ただ、あまりにやるせない現実の為、二度は見たくないというのが多かった。

私的には、そんな前評判で目を覆う悲惨さを覚悟(期待)して観たわけだけど
覚悟(期待)が大きすぎてちょっと物足りなかったです。

でも、確かにこんな現実は辛いよね。

じわじわ人気が出ているようで、今日も平日の11時、一日一回のみの上映ではありますが満席でした。